ラース・フォン・トリアー。
今週は久しぶりに喉が腫れてボロボロで、何とか金曜まで乗り切って土日に辿り着いた。
土曜は薬が効いて喉も楽になったので、調子に乗って、
なにやら嫁が気に入った目黒の「鳥芳」で焼き鳥。
1個1個がデカイなココ。で、いつ行っても満席なお店。
で、呑んで帰ってグデングデン。
それでも夜中から明け方まで「Manderlay」を鑑賞。
で、本日、日曜日はずっと雨だったので「Sweet November」と「奇跡の海」を鑑賞。
「Sweet November」はシャーリズ・セロンだったし、
きっとタイミングが良ければ楽しめたのかもしれないけれど、
今の自分の状況と一緒に観たラース・フォン・トリアーで上の空になってしまったな。
今は仕事がしたくて仕方がない自分には、心の安らぎの時間は落ち着かないし、
人の「死」があまりにも描かれ方の違いで、云々。
でも、ま、「11月」という月の空気感が愛しくて恋しい感じがするのはありました。
「11月」は好きなので。
その先の為のプロローグであるのがロマンティックで、
何より日が落ちるのが早くて少し肌寒い、あの空気感がたまらなく好きです。
で、ラース・フォン・トリアー。
随分前に見た「Dogville」に衝撃を受けて、そのままそれっきりだったんだけど、
日曜の雨、憂鬱な気候、夜中の時間を過ごすにイイかとレンタル。
「Manderlay」はやっぱりで、予想通り。
「奇跡の海」も途中まで、ホント人間のリアルさというか、狂気というか、
そんなキレイごとじゃないばかりの展開が続いて、やっぱり…とか思っていたら、最後の最後で思わず救われた。
絶対に救われることがないかと思っていたんだけど、
調べてみるとどうやら「黄金の心」三部作の一作目だったみたいで、
なるほど、納得。
ミーハー、ご都合主義、エンターテインの自身を十分知っているつもりですが、
時々、こういう映画が無性にみたくなります。
で、観ると、やっぱり、反対側があまりに浮ついて、楽しめない。
って、こうやって、どんどんディープにコアに行くんだろうけど、
そこだけは最後の一線として守らなければならない。
エンターテインメン業界の一員として。
そんなコトも考えながら観ていました。
まあ、今週はこの重さが心地いいですね。