音楽の力。

もしかしたらアートディレクションディレクションの講義をするかもしれないので
考えていたコトをいろんな形でメモっておこう。
「書いた」って事実があれば記憶に残るもんだ。


「音楽ってスゴイ。」
なんだ改めて書くとスゴイ普通のコトだな。
サウンドさんなんかは「何を今更いわんや。」って感じか。


普段はあんまり音楽を聴かない俺。
家じゃまず聴かない。断然TV。車はラジオ。通勤はポッドキャストか小説。
なんで音楽聴くのは仕事中で、しかもデザイン作業している時だけだ。
文章書いたり、モノ考えたりする時は「無音」。
音が鳴っていると何にも出来ない。なんでヘッドホンかけてても何にも鳴ってなかったりする。
BOSEのQuietComfort2が欲しいぐらいだわ。


おい。全然「音楽の力」から逸れてるぞ。


で、そんな俺が「音楽の力」をしっかり、ずっしり感じるのはやっぱり「それぞれのシーン」。
日常生活でもキレイな景色、例えば今日の台風の夕焼けみたいな空にビッタシの音楽がかかってると「名シーン」。
まあそれなりの情景、例えば満員電車なんかもそれ風の音楽がかかっていると「それなりのシーン」になってしまう。
乱暴な言い方をすると、何でもそれなりに音楽次第でグッと良くなるというコト。確かに乱暴だな。
日常生活でもそれぞれのシーンにビッタシの音楽が素晴らしいタイミングでかかってくれれば、
人生はもっとドラマティックでロマンティックに感じられるんだけれど、それはサスガに無理。詮無きコトだ。


で、そんなサスガに無理なドラマティックでロマンティックな人生体験が唯一作れるのがゲーム。って思ってる。
映画もイイんですけど観てるだけですからね。唯一、能動的にかかわってインタラクティブ
『体験』が出来るのはゲームだけ。しかも上記の通りの演出つきで、ドラマティックでロマンティックな人生の擬似体験。
これってスゴイエンターテイメントだって思う。


あれ?「ゲームってスゴイ。」の話になってる???


いやいや、そのゲームを作るときにいつも最後は「音楽の力」で何とかする。ああ、ちょっと乱暴だけれど。
そう、プレイヤーさんに最高の舞台を用意するのが仕事だと思って日々頑張っておる中で「音楽の力」は偉大。


思いっ切り浸ってもらえるシチュエーションと設定とお話に、目にも麗しいステキな景色、意のままに世界に干渉できる操作、
心に残る言葉で設えた台詞と、迫力のSEを用意して、プレイヤーさん気分でプレイしてみる。
んで、そのプレイヤー気分が頂点に達しそうなところで、例えばこの台詞キッカケで、例えばプレイヤーのこの行動キッカケで、
例えば、この景色が視界に入ったキッカケで、最高のタイミングでビッタシの音楽をかける。
そんな感じで『プレイして完成する名シーン』を作るようにかなりの時間と労力を割いているワケ。

んで、判断の基準が「ゾクゾクきたか」「ウルウルきたか」「燃えたか」ってコトなんだけど、
これが最後の音楽次第で全く変わる。


ああ、もう長い。メモで書き始めたのでここまで頑張って更に完結させる気力がない。


今日は横浜スタジアム阪神戦を観ました、
あとフランスで必要なそうなんで、ジャーナルスタンダードでジャケット買いました。
なんじゃこの日記。苦笑。