入院生活。

ギフト [DVD]


予定通りの計画入院?なんてものがあるかどうかは分かりませんが、
今年の春は結構仕事の大切な時期だったので、手術と入院を調整してもらって、
今年の夏休みを利用して入院してますよ。


今日で5日目、正直、サスガに退屈し始めました。
毎日、6時に起きて、ゴハン食べて、ゴハン食べて、ゴハン食べて、21時に寝てます。


会社の後輩から借りた「銀河英雄伝説DVD」を全部観る所存ですが、
パソコンで観ると熱暴走で停止するので、amazonでポータブルDVDプレイヤーをベットから注文し、
でも、入院用なんでリーズナブルなのを選んだら音声のノイズが酷くてがっかりなんかしてます。
「安物買いの銭失い」親から散々言われたハズなのに。(なので可能な限りイイモノを買うクセがある)


手術は簡単な手術、といっても、全身麻酔気管挿管する辺りはなかなか大事な感じ。


詳しいこと延々書いても仕方がないので端折りますが、用は上顎洞(上顎の空間)に、
直径3cm程度の「のう胞」ができまして、(親不知が細菌感染してできるらしい?)
前歯の上を切開して、骨砕いて、中の「のう胞」とついでに親不知を取るってものでした。


何やら「骨破壊性」とか言ってて、放っておくと、どんどんでかくなって、頭蓋骨に悪さ?するとか何とかで、
まあ、嫌々、正直ビビリながら手術に臨んだのです。


何もかも初めてですが、入院生活はつまらないだけで恐れようがないし、
手術も1日、何人も受けるような手術らしく心配ない(実は、結構、たくさんの人がかかります)
が、まあ、正直一番怖かったのは「全身麻酔」ってヤツで、事前のパンフレットはもう、恐怖小説。
金属の器具で歯が折れるわ、折れて詰まると、危ないわ、低酸素だと危ないわ、痰が出ると危ないわ、
遺伝的に死の危険もあるわ、緊急の場合は喉元から切開するわ…などなど、
初体験者は十分にビビリました。


で、結局、心配した全身麻酔も無事にというか、感覚的には数フレームの体験で何事もなく終了。

しかしあの、「じゃあ、眠りマース(BGMは本人希望なのでJAZZ)」から一瞬でブラックアウト、
で、数秒後に目の前が明るくなったと同時に「終わりましたよー」の声、声、
で、その時は直前の記憶を完全に失っていて、『あ、俺、そういえば手術してたんだ』という強烈な知覚、
んで、気道にある管の息苦しさと、抜かれてむせ返り、咳き込む感覚。
音は聞こえてるんだけど、目の前はぼやけて、意識は朦朧、焦点が合わない。でも、目覚めた現実感。
あの、強烈に現実に引き戻される感覚は「寝ているのを起こされる」とは全然別物のの感覚で、
今だったら、かなりクオリティの高いリアルタイムイベントの仕様を書けますよ。
是非、次作に採用。


あと回復室(意識が完全に戻るまで待機する部屋)で、意識が朦朧としながらも、
無事に終わって嬉しくてハイになった状態で「○○さんってオキレイですよね」と、
看護師相手に冗談を飛ばす姿は誉められても仕方がないと報告しておきます。


何はともあれ、入院生活。
真面目な話、重病な方もいて、高齢な方もいて、毎日、世話しに来る奥さん、おばあさん、
見舞いに来る子供たち、24時間ずっと献身的な看護師の方々、と、今まで何も知らなかった世界で、
時間はたっぷりあるだけに、健康のありがたさをかみ締めるだけでなく、これからの人生、
自分が年老いて病気になったとき、その先、といろいろと考えてしまうのでした。


が、しかし、明日から欧州3ヶ国の出張をこの入院でボウにフッタ事実だけは如何ともしがたいことながら、
悔しくて、悔しくて、まあ、その元気があるのならば、早いところ復帰してバリバリ仕事して、
「ザッマアミロ、この前までの自分!」と思うことを誓っているのでした。


うりゃ。予定通りの長文です。